2006-07-02から1日間の記事一覧

ある呪いについて

たとえば後藤明生の『挟み撃ち』がある。どういう小説か。こうはじまる。《ある日のことである。わたしはとつぜん一羽の鳥を思い出した。しかし、鳥とはいっても早起き鳥のことだ。ジ・アーリィ・バード・キャッチズ・ア・ウォーム。早起き鳥は虫をつかまえ…