おそれていたとおり高橋悠治コレクションのおかげで大変な散財に。予約入金済みだった片霧烈火『がーるずvらいふ』を回収し(レコ初ミニライヴに参加しました。トーク+三曲+サイン会。『幻想廃人』リメイク(?)、造語アルバム延期、夏コミでのにゃんこっこアワー販売予定(だが未着手)、秋のM3での新作について等。その他アルバム制作裏話。アルバムは一度だけ聴いた。この中でなじみの曲は"ふぉーちゅっ☆ブレッド"だけで、これは一時期short.verを繰り返し聴いていたのだけど今回の所収にあたって取り直したらしくかなりこなれた感じになっていた。朦朧とした頭を持ち上げつつテンションが平常に戻りきらないまま出自不明のエモーションが軽やかにステップを踏み舞い回転しそれでもやっぱりくすぶっている、というオリジナルの煮えきらなさ、手応えの薄さが好きだったのだけど、今回はコンセプトアルバムらしいのでそれに相応に癖がとれている。別段不満はないがオリジナルのフルヴァージョンを手に入れる必要が出てきた)、ついでなんで『why, or why not』を買い(一回聴いた。これはc/w買いしてもよいでしょう)、それから高橋悠治『フーガの「電子」技法』(ご存じJ.S.BACH"The art of fugue"をシンセサイザーで弾き電気加工した演奏集。一回聴いた。驚異であり脅威。どこまでも昏く、しかしすべてはあらかじめ照らされ、茫洋たる湖畔の大海は不動のまま波たちつづける。悪いこといわないので売り切れる前に買うように。マックス・エルンストの絵画との親近性というか響応を感じたがこれは5秒前の思いつきと偏向された好みの問題)ほか3枚とhindemithのオペラを確保。コレクションは全13種、3000枚限定という。*1現代音楽で3000枚というのは多いのか少ないのか、どうか?少なくはないという気もする。しかし高橋悠治なのだから全国で売られるわけだ。現にamazonではすでに取り寄せが必要になっているしhmvのサイトでは「電子」のみ売り切れていた。\1,785という価格も絶妙だろう。手を伸ばしやすい。いずれにせよいつまで残っているか知れない。一月先などあてにしてもしょうがないだろう。泣きを見るのは御免だ。とりあえず人気のありそうな「電子」やクセナキスものなどを優先したが近くすべて揃えねばなるまい。すでに所持している『ぼくは12歳』を除く12枚。タワレコのダブルスタンプを利用しておこう。ということは週末に再度。散財だなあ。何のかんのでopからedまで一切の外れがなく今期最高の出来を誇った(とひとり思いこんでいるだけかも知れない)『錬金3級 まじかる?ぽか〜ん』のDVD購入を半ば本気で検討していたのだが……シングルでも買って我慢しておくか……。
フーガの[電子]技法(紙ジャケット仕様)

*1:2000枚でした。さらに少ないのか。これって本当にじゅうぶんに行き渡る数なの?この業界の慣例はよく知らないがいずれ再販されたりするのだろうか。『鉄腕アトム・音の世界』のような中途半端な抜粋的リミックス&採録は勘弁してほしいのだけど。いまはamazonでも24時間以内発送。とりあえず合計11枚まで確保しました。寄り道しながら順次聴いています。『DISTANCE VOICES』よいです。06.06/30記