もう警察に言うしかないな

 Voltage of Imagination「あさやけぼーだーらいん」制作がblogにて正式告知。そしてプレサイトにてサンプル音源とイメージが公開。茶太氏は全面参加なのかone of themなのかは不明だがとにかく彼女の歌唱によるサンプル曲にもうすんでのところで死にそう。心身の健康を保つためあまり聴かないように心掛ける(早々から一曲を特権視したくないだけだが)。そしてそんな身体でAnimal Collective"Leaf house"なんかにもひたすら身を悶えてしまうため心肺機能への影響を本気で懸念。この曲はThe Beach Boys"Cabinessence"をあからさまに彷彿とさせるのだがそれにしては曲がねちっこく立ち上がっていく過程で様々な余計なものがこびりついている。あしっどふぉーく?じゃーまんさいけ?そうだ、とも言えるし、でもやっぱりそうじゃない、とも言える。二つの言い分の同居が許される、というか当然そうなんでしょ?と尋ねるまでもないのが彼らの音楽だ。ハレの感覚をひたすら加速させつつ真ん中には大きな風穴があいている感じ。この曲もまたアルバムの一曲目。立ち会い巻き込み巻き込まれているかのような空気の形成、沸いては散る塵や埃の密度にはやはり圧倒されるほかない。映像もあるのだけど狭い室内でドールや陶器の動物たちが踊り狂うというヤン・シュヴァンクマイエル風でありながらアナーキーNHKみんなのうたといった雰囲気でとても素敵。

 気になるのは『セブン』の脚本を書いたタワーレコードの店長の行く末だ。久々に彼のことを思い出し、また強烈な愛おしさをおぼえた。彼はまだ店長をつづけているのだろうか?たぶんとっくに辞めているとは思うが、いずれにせよ彼の店長姿が二度と拝めなくなるのは時間の問題だろう。経営破綻の報についてはさしたる感慨もわかないがそのことだけは寂しくてやりきれない。最後の脚本作は『スリーピー・ホロウ』か?ひょっとしたら『パニック・ルーム』にも匿名で参加していたかも知れないが。情報求む。

 松本亀吉氏は「いずれにせよperfumeは無視できない」と書いた。同意せざるを得ない。