とっくに受付終了になっていたはずがたまたまのぞいてみたらなぜか購入可能になっていたので本日無事『THE IDOLM@STER』通常版(とXbox360用フェースプレートのセット)の予約を衝動的に完了してしまった(直後に確認してみたらまだ購入可能で、数分後に再度開けてみたら受付終了に戻っていた。意味不明の動きだ。キャンセル分の放出か、出し惜しみか……)。そしていまやNINTENDO DS Liteも手許にあったりするわけだから『カタハネ』と『はるはろ!』が来年に延期したのはささやかなる僥倖と言うべきだったのかも知れない。ところで『イリヤの空 UFOの夏』等いくつかの作品が電撃DS文庫という各々の作品に見合った画面演出やBGMや音声に彩られた新しい電子書籍の形式で発売されるようなので、もちろんイリヤもいいのだが(どうやらシリーズ全巻が収録されるわけではないようなので熱心なファンの物珍しさや特典や書き下ろしの挿絵につられての購買に当て込んだ実験開発のようなものだろう。実験で終わる可能性も高いけど)、ぜひとも次はユイスマンスあたりを創元DS文庫でも河出DS文庫でも国書DS文庫でもかまわないので開発/発売してほしい次第だ。ブルトンの『シュルレアリスム宣言』やユイスマンス『彼方』などを読んでいると百年近く前のフランスが、パリが部屋の隅に転がる損なわれた調度品や足下や肩先の羽目から、あるいは通りすがりのやや伸びすぎてちぐはぐにはねた襟足から不意に立ちのぼってくる……のではなく、ひたすら憂鬱に、機械的な反復というか物事の不変にあらためて直面し、頭を抱えたくなってしまうし嘆息ぐらいは漏れる。仕事の取引先に沈痛な面持ちのブルトンがいたっておかしくない世の中だ。昨日もそうだしきっと明日もそうだ。そして今日もまた最大限に身近なものとして彼の愚痴に神妙に耳を傾けるのだ。徹底的な迂回の戦略を。ゲーム化、望む。この際光文社新訳DS文庫でもいいから。ゴーゴリ最高、ということはくれぐれも忘れないでほしい。