とりあえず

 カナザワ映画祭2008 フィルマゲドンのラインアップがすごすぎる……。クリスピン・グローヴァーおよびワイズマンの日本初公開作品二本に……意志の勝利!?……はだしのゲン! あ、アブグレイブの亡霊ってなに……消えた少女たちっておいおい……そして蟹工船ニュープリントきたぁぁぁぁぁぁぁ!!! かなざわ映画友の会、いままでだってじゅうぶん本気出してると思っていたけど、もはやその先があるとは、地球規模の視座を呈示するとは……。この頑ななまでのフレキシビリティは尊敬に値する。もう三連休をぶっつぶして応じるしかないでしょう。映画がどうとかそういう些末な閾値はとうに振り切っているわけだからね! そろそろ考えるふりはやめよう。思考停止の蓑をまとい、しばしじっとしてみよう。映画のうつしだす、あるいは映画をうつしだすための暗闇はじゅうぶんその助けになるはずだ。映画はかつて娯楽だった。そしていまもまたそうありうるだろう。だが何もベットすることなくそれだけを毟りとろうだなんていささかムシがよすぎはしないか? だからたった一度でいい、その呵責なき現実とやらをそっと差し出してみろ。顎を開け。肘を取り外せ。眉間を逆撫でろ。