何となく『ニーチェと哲学』を読んでいて……

 はじめはぼんやりと文字を追っているだけだったのだけど、20ページを過ぎたあたりから徐々に頭が活性化し、読みが読みに継がれ読む行為に引っ張られ出した。やはりこの手の本、と言っていいかはわからないが、少なくともジル・ドゥルーズを読むにあたって留意すべきは「読むリズムを一定に保ちつづける」ことただ一点にある。一つの単語につまずいていちいち辞書を繰っていてもしょうがない。やめるときはスパッとやめればいい。ただ潜りこむこと、波と波の干渉に晒されつづけること。先々月あたりに読んでいたロートレアモンの諸情景やlittlewitch velvet聖剣のフェアリース』のイメージ、ライバッハの不協和音などを引きずりながらなお読書は進む……。