Gene Wolfe"The Urth of the New Sun"が翻訳されるらしいのね。いつだかわからないけどね。早川でね。それでね。おっと思ってね。これを機に既刊の『新しい太陽の書』の復刊でもないのかなって期待して調べてみたのね。するとね。調べるまでもなくね。つっと触れるだけでね。ひと目でね。知れちゃったのね。復刊。してるじゃないの……。しかも2005年に。『デス博士』出る前よ。柳下氏グッジョブ!とか言っている間にね。もうね。この愚鈍さもね。たいがいにしないとね。それとね。友だちもね。いないからね。誰も教えてくれないわけですよ。で、諦め半分大阪のめぼしい本屋を十店ほど巡ってみたんだけどまったくダメ。一巻の『拷問者の影』のみなし。というか実際はウルフの「ウ」の字も見あたらない店が過半数。どうやら品切れらしい。一巻だけはちょっと多めに刷っとけよ!と編集部のお歴々に掴みかかりたいところだけどもはや後の祭り。結局は復刊を知らなかった自分が悪い。ぜんぶ悪い。ことごとく悪い。しかしながら意識的に巡ってみて各書店でのハヤカワ文庫(の水色カバー)のラインナップの乏しさをあらためて知る。昔はBook offの文庫棚にも水色の一角があってラファティとか溢れていたような記憶があるのだがいまや……とにわかに危機感をおぼえとりあえず梅田ジュンク堂にてカバーよれよれの『つぎの岩につづく』をサルベージ。いま山積みされている『順列都市』や『ゲイルズバーグの春を愛す』も早めに確保しておかなくてはならないなあ。