2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

保坂和志「病的な想像力でない小説」(『新潮』11月号)。滅多にないことだけど今日は電車の中でずっとメールを打っていて(周りの音や風景を巻き込みながらしばらく本を読みふと顔をあげてぼんやりと頭に浮かんだ散発的な何ごとかを頭の隅に放っておいた別の…

お気に入りの映画のことを「この映画が本だったらよかったのに。いつでも読み返せるから」と言っていたのは誰だったか(と書いた端からひょっとしたら一條裕子だったかも知れないと思いはじめていてならばそれは何の映画だったのだろうかと考えはじめると同…

右脳と左脳の話はもうやめて

目が覚めたというのはもちろん目が覚めたあとの言葉で、その朝のいつどの時点で「目が覚めた」のかは実のところよくわからない。ともかく何か夢を見ていて、その夢とクロスフェードするように目が覚めた……という自覚もなくて「夢を見つつ目が覚めつつ」の状…

時間と空間を切り離すことは出来るのだろうか。1秒、2秒、3秒……と刻々と進む時計の針を見ているだけでひとまず時間という概念を具体的に視ているような気分にはなれるけど(たとえば「いまは五分後の五分前だけど十二分後の二十分前からすると八分後だ」とい…

子供のころの写真を見てもまったくおぼえていないこととおどろくほど鮮明におぼえていることがあって、それも写真を見てから記憶が喚起されたということでもなくて見る前からたしかにおぼえていて、とはいえ頻繁に思い出していたというわけでもないし実際に…

今週はひたすらポール・マッカートニーを盲目的に称賛しつづけたい気分だ(けど今週も残すところあと一日なのが残念無念)。最近はWhy Sheep?と新居昭乃の新譜を聴いていて、どちらもかなり久々のリリースでしかも相当の傑作なので何度もかけてみながらいろ…

実家の猫が戻ってこない。いなくなってそろそろ半月が経っていて、しかもいなくなったのは台風が直撃する二日前、妹が拾ってきたのが14年くらい前だからかなりの高齢ということになるんだけど、ここ一年以上日中はずっとどこかの物陰にいるらしくほとんど姿…

amazon.co,jpからTHROBBING GRISTLE『20 Jazz Funk Greats』とBrian Wilson『SMiLE』が届く。この世からそろそろ「表現」なるものが一掃されてほしい。別に一掃されなくとも自分に関係のないところでひっそりと後ろめたくやっていてほしい。表現すべきものが…

ラス・メイヤー一週忌

本当に死んでしまった。信じてたのに(不死だと)。特に最新作『パンドラ・ピークス』を観てしまってからは落ち着かない夜がつづいた。まずこの映画がすばらしいのはなぜこんなものが撮られたのかがさっぱりわからないところだ。しかも「異星人が……」とか「…