2011-01-01から1年間の記事一覧

『監督失格』

他人ごとではない……というわけではないのだけど、かつて平野勝之の撮影したアダルティック・ヴィデオグラムを観ては一日中そのことばかりを考えていた時期もないではなく、気の迷いではじめたHPにハイパーリンクを駆使した循環的かつ系統樹的な(つもりでは…

前置きとthe interviews

ここにはいかなる蓄積もなく取り置きもなく滞留もなくただ書きかけで捨て置かれた断片とディスコミュニケーションの痕跡があるのみなので「あの、で俺さ、俺思うんだけどさ、俺は俺なりに俺と俺して俺俺さ……」と性急にはじめることができない。「わたし女学…

2000年代、とある私的空間における時評風の文章片より

というわけで発掘してみた。しかし、いったい、これは……。 - 人々が日本的な責任のあり方を否定的媒介に、よりいっそう日本的ともいえる「責任のあり方」に逃げ込んでいる光景を見ていったい何を思えばいいのだろうか。その韜晦に満ちた文の連なりを、ブラッ…

エントリ未満のかんそー

さて……。とにかく書いておこう。堀禎一『魔法少女を忘れない』がすごかった……と思う。いや、まちがいなくすごくて、ブルブルと震えながら座席に身を沈めていたのだけど(大阪初日レイトショー天気は雨、客はまばらながらも老若男女以外にヴァラエティに富ん…

ツンデレなんて(言葉)だいきらい

ある死生観について。「彼女の死を(わたしが)看取る」ということ。ここで呈示されるのは生がツンであり、死がデレである、という頭の痛くなるようなツンデレ観だろう。それを支えるのは彼女の死を観測するのは他ならぬ「わたし」である、という特権性。だ…