2013-01-01から1年間の記事一覧

テレパスについて〜藤子・F・不二雄『耳太郎』(改)

漫画の登場人物としてのテレパスはいったい何を聞いているのか。たとえば『ドラえもん』にも「テレパしい」(1978/小学五年生)という道具が登場するエピソードがあるが、これは他人の心の声を読むのではなく、特定の他人に自分の考えていることを聞かせると…

このnarrativeについてのけっこうとりとめのないまとめhttp://togetter.com/li/553526を読みながら思い出していたのが以下のくだり。これは声優について書こうと思って下書きのままはてなダイアリーに仕舞われていた文章の一部なんですが。だから"演技する描…

宮崎駿『風立ちぬ』を観て思いだしたこと

いつ頃から流布しているのか知れない夏目漱石の「月が(星が)きれいですね」エピソードというものがあってオンライン・ライフハッカーズが嬉しげに拡散させている光景を定期的に見るのだけど、こういう本人が書いたわけでもないエピソードに出典を求めたと…

あ、正確には同居ではなかった。あといちばん肝心の「『幸腹グラフィティ』のメインキャラクターたちはなぜ揃いも揃って食べているときに過剰な蕩け顔になるのか?」ということについて考えるのを忘れていた。特に読み返さずに感想を書くからこうなる。片手…

川井マコト『幸腹グラフィティ』

けっきょく誘惑に負けてデザインを変更してしまったのですが、いくら見栄えを変えたところで文章がよくなるわけではないので、いずれにせよ居心地の悪さは残るのでした。時間が解決するのを待とう……。 リハビリつづけます。川井マコト『幸腹グラフィティ』に…

ウルトラ・スーパー・デラックスマン

ああ、書き込もうと自分のブログを訪れるたびサイトのレイアウト何かちがう病が発症してしまう……とはいえここでうっかり手を出してしまうとまた時間が湯水のごとく消費されてしまうのでぐっと我慢の子でとりあえずちょっとだけメモを。 藤子・F・不二雄『ウ…

駆け足で書いてしまったので補足。映画のチラシでは前線に在ることに生き甲斐を見出し、命が助かっても再び戦場へと舞い戻っていく彼らのことを"戦争中毒"と形容しているのだけど、この映画では静止した彼らの肖像とともにキャプションで各々の選択が語られ…

『アルマジロ』について

ヤヌス・メッツ『アルマジロ』(2010) について簡単に。まず開始早々メインとなる四人の兵士を紹介しながらハードロックがガンガンにかかるので「え、こんな映画なのか……」と唖然となるが、実際のところそんな映画である。通常この手の機動性というか何らかの…

「山田尚子監督には愛がない」とかいう寝言を見かけた気がするが

twitterで書こうと思っていたが面倒になった。もういいだろうという気持ちだ。ところで昨年おぼえてから馬鹿の一つおぼえのように「物事の裏には意図がある」と言っているのだが、とうぜん重要なのはその意図はどのようなものか、ということではなく、たしか…

かつて存在しその認識を共有される作品にも似た決して共有されぬ何か

『たまこまーけっと』について、「"かわいい"以外の言葉は禁止」と言われました。「だってかわいくないから。ひとはかわいくなるためにかわいいものを観るんでしょう?」と言われ、さらに「映画けいおんもだからね!」と付け加えれらてしまったのでもはやぐ…