2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

小島信夫が「芥川賞作家」呼ばわりされている。そうか獲っていたっけなあ、そうでないはずはないよなあ……と思う。いつまでも「アメリカン・スクール」でもあるまいになあ……とも思うがそんなことは即座に忘れる(で、いま思い出したがたぶんまたすぐ忘れる)…

物語終了ののち、全員病死

メールでその報を知り、数時間前にすでに届けられてたその報せをようやく受け取り、「ふむ……」と瞬間思考が硬直しつつもひとまず瞑目し、しかしともかく列車の時刻に遅れぬよう薄暗さを整えはじめた露天アーケードをときおり駆け出しながらも基調は早歩きで…

コミックビームFellows!なる雑誌。店頭でシャーリー・メディスンの顔が飛び込んできてたちまち色を失いつつ雑誌を手に取り裏返してみると山名沢湖の名前が目に入ったのでとりあえず平静さを取り戻すためにいったん売り場から離れ、店内を一周し何冊かの本を…

五穀米カレー、食べたし

『レディ・イン・ザ・ウォーター』を観終えて、すなわちラストを通過し、終盤のいかにも即席で場当たり的で不格好な儀式、「告白」する管理人の後ろでつながれた手のぞんざいさに、全体が捉えられるのではなくその連結の断片だけが背後にそっと映り込むその…

ジョー・ダンテとシャマランには何が何でも映画を撮らせつづけよ!

蓮實 中上健次の『枯木灘』だってそうですよ。みんな、偶然に腹違いの妹と一緒になったりするはずないっていうわけでしょう。ところがそれを書いた後で中上は真剣になっちゃって、それをパロディのパロディというふうに考えないで、実際にはそういうのはいた…

YouTube 歌いはじめて間もなくブライアンの手がカールの肩にまわる。ここで泣かずにいられようか。いられない人種もいるのだ、ということだ。もちろん泣くほかない。当然美しいハーモニーも健在なのだが、それに留まらずところどころに染みのようにわずかな…

プロペラを止めた、頭取の声を聞くために

とりあえずFrederic Wisemanについては三本すべて見る強行軍敢行の方向で検討中。『臨死』を外すなんてお話にもならないでしょう、ということで半ば押し切る形で。その前の週の『キングス&クイーン』も見逃すわけにはいかないのでちょっと大変なことになり…

ワイズマンキターーーーー!

いざ金沢三度。『肉』『法と秩序』の二点狙いで行くか『臨死』の一点狙いで行くか迷うぜ。金沢移住をそろそろ検討しはじめるべきか?冗談きついよ。

静観を決め込みたいので小耳に挟むくらいで留めておきたいが『おたく☆まっしぐら』のあまりのシステム不備というか杜撰な仕上がり具合に各地で阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられているとかいないとか。同人やロープライスものをのぞくと『SummerDays』以来の…

かつて一票を投じたように記憶しているがブレッソン『シネマトグラフ覚書』が筑摩書房のフェアか何かで約二十年ぶりの増刷。相当にめでたい。賢明だが愚図な諸兄はたかだか二千円なのでなくならないうちに買っておくが吉かと思われます。本当に書籍って安い…