2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧
金沢則文祭りが終わって一週間以上が過ぎ、記憶イメージも徐々に鮮明さを失いつつあるが『シルクハットの大親分』の感想がいまだ書けずにいる。どんな見苦しいものであれ形にしたいし、とりあえず報告に一区切りをつけたほうがいい……書くことは決まっている…
遅まきながらSyd Barrettの訃報を知り、居ても立ってもいられず部屋からJandek(なんで日本ではヤンデックと表記されることが多いのかが不思議だ。OASISをわざわざオゥエイシスと表記せよとは言わないが、ジャンデックは別に元々流通していた名詞でもないし…
『シルクハットの大親分』を観られたことが最大の幸運だったと思う……いや最大の幸運はそれを鈴木則文監督といっしょの空間で観ることができたことだし、まるであらかじめ仕掛けられたかのような幾重もの偶然の折り重なりの末の奇跡とも言うべき中原昌也のゲ…
『ローズ・イン・タイドランド』を観に行ったときに強制的に付き合われた数本の予告編には心底うんざりさせられた。わけのわからない宝石とか化粧品とかのCMを見せられるよりはましだが、なぜ高い料金を払ってまで見たくもない作品の単なる宣伝を見せつけら…
とりあえず本日金沢より戻りました。土曜日の夜から日曜日の昼あたりまでかなりひどい雨に遭遇して、特に土曜日は旅館から自転車を借りてきていたのでかなり大変ではあったけど、とにかく内容には満足、そして感動。スケジュールは予定通りで、二日目は午後…
例のごとく上映期間が短く、また来週は金沢行きで、しかしどうしても劇場で観る必要性を感じていたので初日の第一回目に『ローズ・イン・タイドランド』へ。映画を劇場で観なくてはならない理由などあるのか。スクリーンは不在のときでさえもその残酷さばか…
ちょっと前まで10ページ足らずの分量でありながら一話分相当でひとまず満腹感が喉元に押し寄せる尾玉なみえ『スパル・たかし』を気怠くやり過ごしたあとなお時間が許せばヤーン『十三の無気味な物語』の一編を読んでから床につくことが夜の習慣になっていた…
そういうわけで諦めかけたこともありましたがけっきょく(ワイズマン特集、リヒター展につづいて)三度金沢行き決定と相成りました。映画の極意vol.5<鈴木則文/エンタテインメントの極意>/シアタ−21 Theater21 御大ご本人も来場されるのだからまあ行か…
たとえば後藤明生の『挟み撃ち』がある。どういう小説か。こうはじまる。《ある日のことである。わたしはとつぜん一羽の鳥を思い出した。しかし、鳥とはいっても早起き鳥のことだ。ジ・アーリィ・バード・キャッチズ・ア・ウォーム。早起き鳥は虫をつかまえ…