2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

そのとき具体的にどのような視覚イメージに襲われていたのかまったくおぼえていないしその「おぼえていないこと」の度合いの過剰さのみがひたすら触れ心地の悪いのっぺりとした暗闇として視覚(という感覚処理の根っこの部分に)迫ってきていたようにも感じ…

パソコン復帰

小説でも本でもないけど飽きたわけでも生活にのっぴきならぬ事情があったわけでもないのにゲーム『AIR』を一年のあいだ開きっぱなしにしていたことにはさしたる理由はないがそれが可能なのはあくまで三部構成の第一部目までで、第二部は基本的には悲劇のモテ…

《私は生きることなく、なんと多くのものごとを生きたことだろう。考えることなく、なんと多くのものごとを考えたことだろう。私は、不動の暴力の世界や、動きのまるでない冒険の世界が、私に重くのしかかるのを感じる。いまだかつて所有したことも、これか…

《あなたは子どもは天使だという。たしかにいった。しかしその天使の髪の毛は十年もしないうちに爛れおち爪は反りかえり肌は捲れあがりその内の腐敗をあらわにする。『カレイエス探訪』にはこう書いてある。《夢の道すがら/薄明の海岸にて天使の舞うを感じ…