2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

あった間にあったやっと見つけたひとりでできた、別に探しても求めてもいなかったけど……気づかなかった、形式から見捨てられ見切りをつけ意味へと散乱し知らぬうちに裏切られるあの鈍重で聞き分けの悪い散文のうごめきに覆われていたので見過ごすところだっ…

《いや違う、月ではなく、明るい時計の文字盤がぼくに向かって光っている、――いったいぼくのどこが悪い、弱い星たちの乳くささを感じているからといって?それにぼくはバーチュシコフの傲慢さがいやだ。「何時?」とこの世界で聞かれたのに、彼は物好きな連…

色合いだけで泣きそうになってしまうことがある。仕事の合間にぼんやりと開けたり開いたりしていた自分宛てではないメールの中で……いたずらに感傷や郷愁をまねくような条件もなく、またなんら個別性のないあらかじめメールブラウザに備えられた朱色の文字列…

Marvin gayeの物まねで「スゴいの〜」と歌うグッチ裕三を観てしまったらもうおしまいだ、"God is love"は正座して聴こうが逆立ちして聴こうがもはやグッチ氏の多重コーラスにしか聞こえない。もちろんそのこと自体は歓迎する。ところでSound Horizonの「黒の…

パソコンの前に胡坐をかいて生活のただなかを交差する「待機」のはざまでぼんやりと手近なところに転がっているいままで散々目を通した本やチラシや雑誌の断片を拾い上げては放り捨て(一昨年に行った豊田道倫の弾き語りワンマンライヴでもらったチラシにCD…

なんにせよ技術を軽んじぬこと。最小単位の正確さを積み重ねることで自らの身体の中に論理(倫理)を構築し、しかし身体の外であっさりとそれを裏切り無理やり別の体系を引き込む「技術」を身につけることにとりあえずは関心を持っておいてほしい。上の空で…